版で表そう!③ (2年生:ステンシル版画と4年生:木版画)

公開日: 2021年2月19日金曜日

~ステンシル版画~(2年生)
 明るい色を付けて,その後にシールを貼ります。シールも2段階あり,まずは,
小さ目のシールを貼ります。貼るシールの形は,ワークシートで考えていた
イメージです。自分で考えた形もあれば,教材にあるシールの型を使っている
子どもいます。ここで,様々な形や大きさがあると,シールを剥がすときに
色の違いが出ると思います。ですから,型の紙を縮小・拡大したものを準備して,
子どもたちに活用させました。


ワークシートでイメージはしていますが,実際にやりだすと,また考え始める
子どもたちです。これは,どう置くといいのだろうかと考えながら,シール
を貼っていってます。子どもたちは,造形的な見方・考え方を働かせている
のです。さらに,この子の工夫は,魚の目をハサミで切り抜いています。目の
色と体の色が異なって表れてくることでしょう。面白い作品になりそうです。

~木版画~(4年生)~

折角,頑張って彫っても,刷り方がよくないと,美しくできないのが版画の
難しいところです。しかも,掘り進め方によって,差ができますよね。

 まず,初めに刷りにきた子どもに基本や約束事をしっかりと指導し,後から刷る友達に教えていくようにも伝えておきます。そうしておくことで,教師は,彫っている子どもの様子も見取ることができます。安全に彫っているか気になりますからね。教える子どもたちも,友達のために,と丁寧に教えてくれようとします。両方見取れるようにしていくことです。

 刷り取り紙は,友達とペアになってやります。息を合わせてやらないと,
上手く刷り取り紙に合わせることができません。ここでも協力が必要です。互いに
手助けし合いながら。上手く刷れていると,二人で「いいねえ。上手くできたね。」
と笑顔になります。これも図工という教科のもつ教育的価値だと思います。

 刷れた版画に,刷り取り紙の裏から,絵の具で彩色しています。手前の子が茶色で,
もう一人の子が青に近い色で彩色していました。表から見て比べてみると,やはり茶色
はあまり目立たず,青色は鮮やかに見えました。周囲が黒なので,そ対比的に見えるの
でしょう。そこで,子どもたちには,できれば明るい色を使う方がよいことを提案しま
した。また,今回は動物をモチーフにしたのですが,実際の動物の色と同じように彩色し
なければと考えているようでした。ですから,これは,実際にいる動物の色にする必要が
なく,みんなが創造的に考えてよいことも伝えました。すると,子どもたちなりに彩色に
ついて考え始めました。私自身も,刷り取り紙の裏から彩色させるのは,初めてでした
が,版画に色を着けるからこその彩色の仕方が生まれ,面白いと感じました。



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