「見立てる」という思考

公開日: 2018年5月21日月曜日

「今日の図工は,砂場でやるよ!」「やったー!」「楽しそう」と子どもたちの声。
 移植ごてやバケツ,如雨露などを置いておき,「道具はお互い協力して使ってね。」と伝え,早速,活動開始。
 子どもたちは思い思いに,何かを作り始めました。
 「ねえねえ,ここに山を作ろうよ。「いいね。」と言いながら。
 だんだん形ができはじめると,子どもたちからは,「先生,これお城,熊本城!」「おお!すごいね!」「これ,川」「あっちの川とこっちの川をつなげよう!」「ここに,阿蘇山つくるよ。」と,たくさんの声が聞こえ始めました。
 子どもたちは,形を作りながら,あるものに「見立てる」という思考方法を働かせていました。これは,上智大学の那須先生が言われていた「野生の思考」です。
 これは,新しい学習指導要領の共通事項イの「形や色などを基に,自分のイメージをもつ」と関わることになると考えます。
 この「野生の思考」,「見立てる」という思考は,国語の比喩などでも使われる思考です。しかし,意外と国語のときに比喩を思いつかない子どもたちですが,このように自分の感覚や行為を通して捉えた形や色については,面白い見立てをしています。
 「感覚や行為を通して」という部分は,図画工作科の学習の大切なところなのだと考えます。

                     図画工作科  毎床 栄一郎
  
                
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