子どもの目と大人の目

公開日: 2021年5月24日月曜日


 上の写真は,90分間(2時間続き)の図工の合間,休み時間の様子です。男の子は,1時間目までに完成の予定が間に合わなかったため,休み時間も懸命に絵に表していました。そして,その様子を女の子が観て(鑑賞)います。私は,離れていたところにいましたので,何か話しているのかどうかも分かりません。しかし,ジーッと観ている様子が気になったので,写真に記録しました。

 そして,休み時間が終わり,次の時間は全体で鑑賞をしました。


  鑑賞後に,感想を聞く時間を設定しました。すると,先程の女の子が挙手したので,発表を促しました。その子は,先程,休み時間に見ていた男の子の作品について,よいと感じたところを感想に述べました。全員の作品を鑑賞した後に,女の子が男の子の作品を選んで,よいと感じたところを感想に述べたことと,先程の休み時間の様子は,きっとつながっているのだと思います。例えば,一生懸命に絵に表していることも含めて,心に残っているのかもしれません。

 子どもは「子どもの目」で,友達の作品や対象を観ています。もっと言えば,その子なりの目で観ています。それは,「大人の目」とは違うものです。ついつい大人になると,大人の目で作品の出来映えだけを観てしまいがちです。図工であれば教師の「見取り」は,表現や鑑賞の活動において,子どもがどのような見方をしているのか,どのような考えをもっているのか,どのような感じ方をしているのか,どのような思いをもっているのか,また,その根拠や理由付けは何なのかを見取っていくことが大切なのだと考えます。

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