研究テーマ ~自分なりの意味や価値をつくりだす図画工作科学習~

公開日: 2021年5月13日木曜日

作品名「音にも形はあるんですよ」

 3年生の題材「にじみの世界」のある子どもの振り返りです。『わたしは,みんなが考えないようなものをつくってみたいから,へんなのにしてみました。いろんな形をつくってみたら,わたしにとっては音の形みたいだから,わたしは「音にも形はあるんですよ」という題名にしてみました。(省略)』

 まず,「わたしは,みんなが考えないようなものをつくってみたい」という思いをしっかりと持って,学習に向かっていたことが分かります。「にじみ」という表現方法に出合い,そして,「にじみ」を生かして絵に表す過程の思いです。イメージするときに,そういう思いを持ったのでしょう。そして,形や色を考えながら表していくと,最初は単に「へんなもの」としてとらえていたものから「音」を感じたようです。活動時に,「いろんな形や色がつまっていて,きれいだね。」と私が話かけた際に「先生,わたし,音みたいに見えるんです。」と言っていたので,「なるほどね。」と答えた記憶があります。子どもは形や色から「音」を感じ取り,「音も形に表せる,音(形がないもの)にも形がある」といった,新しい気付き・発見があったのでしょう。だから,題名に「音にも」付けたのだと考えます。音から形をイメージするのではなく,「形や色を基にイメージ」し,「造形的な見方・考え方」を働かせている子どもの姿でもあります。まさに,学習指導要領にある「自分にとっての意味や価値をつくりだ」してます。

 今年度の図画工作科の研究テーマは,「自分なりの意味や価値をつくりだす図画工作科学習」です。「自分にとっての意味や価値をつくりだす」には,「自分なりの見方,感性,想像力,思考,方法など」を駆使していかなければならないと考えます。そのような子どもたちの姿を求めていきますので,興味や関心があられる先生方は,本校の研究会(夏の実践研・冬の研究発表会等)へのご参加をお待ちしております。

   

作品名「雪のけっしょう」

作品名「にじむ海のせかい」

作品名「さくらの木」













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