「質の高い学びは学習者の主体性なしに成立しない」

公開日: 2020年5月12日火曜日

 「質の高い学びは学習者の主体性なしに成立しない」という言葉は,鹿毛雅治氏の著書である『授業という営み 子どもとともに「主体的に学ぶ場」を創る』の中にある言葉です。
 現在,このような状況の中ですから,多くの子どもたちがオンライン授業や課題に取り組んでいることでしょう。
 本校でも同じです。すると,「家庭でも頑張っています。」や「課題にきちんんと取り組んでいます。」という声が聞こえる一方で,「(保護者がついていないと)なかなか取り組みません。」や「自分からは,なかなかやろうとしません。」という声も聞こえるときがあります。つまり,主体的に学べることができる子となかなかできない子に分かれるのです。これは,オンライン授業だからということではなく,これまでの学校における授業でも見られた光景でもあります。
 自分自身が教師になった20年程前にも,周囲の先輩教師が「主体的に学ぶ」「自主的主体的な○○科学習」などの研究をされ,論文を書かれていました。きっと,それ以前から日本の教師は「主体的な学び」は大切であることを念頭におきつつ,授業研究をされてきたことでしょう。
 本来であれば,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた学習指導要領全面実施の1年目の年で,より広く深い研究が各学校でなされる年になるはずだったのですが。。。
しかし,よくよく考えると,子どもたちに「学びに対する主体性」が身に付いていれば(身に付けさせていくようにすれば),今,表出している教育的な問題にもいくらか立ち向かえる気もしています。
 子どもたちが,どのような状況におかれたとしても,学びをとめずに,学びの質を高めていくような資質が育っていくようにするために,教師ができることの1つは,子どもの「主体的な学び」を促すような教育の場を創り出すことだと考えています。
    
鹿毛先生の著書『授業という営み 子どもとともに「主体的に学ぶ場」を創る』
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