研究発表会授業「つくりだそう!たくさんのカップで」③
公開日: 2020年3月11日水曜日
諸事情により,かなり時間が開きましたが,研究発表会の授業の続きです。3種類のカップを並べたり,積み重ねたりしながら造形をしていった子どもたち。カップを並べたり,積み重ねたりする造形遊びの多くの実践では,ここで終わっています。これだけでも十分に活動としては,面白いのですが,もう一つ,しかけをしたいと考えました。授業を考えていく上で,形の面白さはありますが,色の美しさを感じ取ることができないかと考えました。そこで,造形物に光をあてて,それでできる影(黒色)や透過性のあるカップでできる美しさをつくりだそうと考えました。
そこで,準備しておいたのが,ハロゲンランプです。(実際は,写真のハロゲンランプを6~8個,理科部から借りました。)
授業に入る前に,子どもたちから「光」を使うと・・・といった考えが働くかどうかは,正直分かりませんでした。
第1時に,カップを積む活動後に,「活動をもっと面白くするには,どんなことが考えられそう?」と問いました。すると,いくつかの意見の中に「光」をあてると影ができて面白う,というものが出てきました。透明のカップがあったので,それが透き通りそうだから,とその子どもは発言しました。これまでの経験の中で得た知識と関係付けていました。
研究授業の導入から,すぐに光をあてた造形物の鑑賞に入りました。※下の写真は,研究授業後のものです。
研究授業のときには,「きれい!」「すごい!」という声が,子どもたちからつぶやかれました。
研究会では,子どもたちが感動していて,素晴らしかった。それは,美しさを感じ取っていたからこそのもの。図工の授業では,感動が必要。といった意見をいただきました。
一方で,振り返りとして,すべての造形物に光をあてることができなかったことがあります。全ての子どもたちに対応する手立てになるようにと省みました。
図画工作科 毎床 栄一郎
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