1年生の困りごと

公開日: 2016年6月26日日曜日

 生活科の学習で、家庭でのお手伝いを発表した時のことです。
 ワークシートにお手伝いの様子を書かせていると、ある子が「正座しているところってどう描くんですか」と質問してきました。お手伝いをする時に正座しているそうです。私なりに正座している姿を黒板に描いてみたのですが、どうも納得がいかないようで、結局、その日のその子のワークシートに正座の絵はありませんでした。
 次の日、このことを学級に伝え「正座の絵」を描いてもらいました。1年生が懸命に考えた正座の絵は素敵でかわいらしいものでしたが、どうもその中にもその子が納得する絵はなかったようです。
 その日は続けて、みんなに「絵を描いていて困ったこと」があるか尋ねてみました。すると次の2つが出てきました。
〇「絵の中に太陽を描いていいのか。そして、太陽が難しい。透明だけど、透明の色が分からない。」
〇「上手く手が描けない」
なるほどです。「上手く手が描けない」は想定内ですが、「透明の色」が出てくるとは思っていませんでした。これも早速みんなで考えます。
またまた子どもたちはかわいらしい太陽を描きました。そして、今回は納得する絵があったようです。それがこれ(右図)です。
補足ですが、太陽を描く時に私は「クーピーで色を付けましょう」と言いました。クレヨンは、他の紙を汚すことがあるからです。するとこの絵を描いた子どもは「先生クレヨンでいいですか」と尋ねてきました。一瞬「なぜ?」と思いましたが「いいですよ。」と返答。すると上のような絵を描いたのです。絵を見て気づきました。この子は以前実践した「わたしのすきないろのへや」で学んだクレヨンの技法を取り入れていたのです。子どもの中で題材を越えて技法がつながることが分かりました。

今回のことから推測したこと
〇子どもは「感じたこと・想像したこと」を絵に表す時よりも、「見たこと・伝え合いたいこと」を表す時の方が、絵が説明の役割を果たすため、技術的に躓きやすい。
〇1年生でも描きたいイメージは大人と同じような色、形を有する場合がある。ただし、個人差が大きく、「みんなに共通した課題」とするのは難しい。また、一人の困りごとをみんなで共有する学級文化が育っていなければ学習は成り立たない。
〇子どもの技法は蓄積する。ただし、どのような学びが技法の蓄積に繋がるのかは今後の課題である。
〇画材、材料の特徴を指導することは必要であるが、発達段階を考慮して子どもに選択させることも学びに繋がる。《本山》

 

 

  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿